令和4年第4回韮崎市議会定例会が開催され、さまざまなテーマに関する質問が行われました。特に注目されたのは、子どもや若者の意見を市政に反映させる取り組みであり、市長は「子どもを権利の主体と位置づけ、子ども施策において意見を反映させる」と強調しました。
市長は、子ども施策の策定に当たり、子どもや若者から意見を聞くための取り組みを進めており、小学生や中学生の議会活動を通じて市政に関与する機会を設けるなどの姿勢を示しています。具体的には、過去の高校生議会や子ども議会での意見を行政運営に活かしてきた実績があります。また、市の各種審議会に若者を含めた意見聴取の場を設ける必要性についても認識されています。
次に、コミュニティ・スクールの設置や部活動の地域移行についても議論が交わされました。教育長は「地域との協力によって教育の質を向上せる」と述べ、各学校の運営に地域の声を取り入れる施策を進めていると報告しました。特に、地域の大人と学校の交流を強化し、教育環境の向上を図る考えを示しました。
また、市長は「チャレンジする若者を応援するまち」として、若者の参画を進める意義を語り、若者の発想を生かした市政運営に努める方針を明らかにしました。この施策により、若者が地域に愛着を持ち、積極的に地域活動に参加することを目指しています。
さらに、資源循環の推進として始まったプラスチックの一括回収に関しても進捗が報告されましたが、想定よりも回収量が下回っているとのことで、今後の市民への周知に課題があることが指摘されました。
これらの議論を通じて、市民の声を反映させる重要性が改めて浮き彫りとなり、韮崎市の将来を担う子どもや若者がより良い社会を築くための基盤づくりが進められることが期待されています。