下松市議会では、令和5年6月27日に開催された第3回下松市議会定例会において、公共交通や子ども会、学校給食費無償化についての質問がなされました。特に、子ども会の現状に関しては、近年その数が減少傾向にあることが指摘されています。地域社会において、各組織が取り組むべき課題として認識されており、特に共働き世帯の増加や価値観の変化、さらには新型コロナウイルス感染症の影響が原因であるとされています。
市の教育長は、子ども会育成連絡協議会が補助金を交付し、活動を支援していることや、地域の中高生がジュニアリーダーズクラブを結成したことが新たな取り組みであると説明しました。地域の子どもたちへ様々な活動を提供していくために、今後の方向性が非常に重要であるとされました。
さらに、部活動の地域移行も進められており、学校や地域団体、保護者との連携が重要とされています。新たに設立される運営団体の形態についても検討中であり、行政主導での助言支援が必要であるとの認識が共有されました。
また、公共交通政策においては、下松市地域公共交通計画が策定され、地域の多様な輸送資源を活用し、利便性の向上を図る方針が示されています。しかし、多くの地域住民が、公共交通が生活に必要不可欠であると感じており、具体的な施策の実施が求められています。特に高齢者や移動が困難な方々へのアクセスを向上させるためには、公共交通網の拡充や柔軟な対応が不可欠です。
最後に、学校給食費についての議論も行われ、給食費の無償化が子育て世帯の経済的負担軽減に貢献するという意見が上がりました。具体的な支援策や無償化に向けた方針についても、今後検討される予定です。議会における質疑応答では、現状の課題を踏まえた具体的な施策が求められるが議員らの共通認識のもとに進められている印象がありました。