令和元年第5回下松市議会定例会が開催され、各議員から様々な課題が提起された。特に、投票率向上対策やウオーターフロント事業の展開について議論が行われた。まず、政友会の浅本輝明議員が投票率向上を求める発言をし、昨年の下松市議会議員選挙での投票率が42.19%であったことを挙げ、この数字に対して残念な思いを述べた。市民の政治への関心を高めるため、官民一体で啓発活動を行う必要性を強調した。
加えて、ウオーターフロント事業に関連して、浦田経済部長は下松市の天然資源を生かした「海のものづくり」のアピールを提案。新造船の見学を通じて市民にものづくりを体験してほしいと述べ、具体的な活動の実施を構想していることを明らかにした。さらに、クルーズ船の受け入れや地域の特産品を活かしたイベントを開催することも議論された。
シルバー人材センターについても言及があり、会員の減少が課題であることを市は認識している。地元の高齢者が持つ技術や経験を地域に活かす取り組みが進められ、シルバー人材センターの事業成績が発表された。コロナウイルスの影響もあり今後の雇用環境がどうなるかは不透明だが、自主的な活動を通じて交流の場を提供し、地域の中での活躍の場を見つけていく方向性が示された。