下松市議会は12月7日、第11回定例会を開催し、一般質問が行われた。議会では、堀本浩司議員が子ども医療費助成制度の拡充について質問。既存の制度において小学生までの医療費助成を行っているが、中学生にまで拡大することの重要性を訴えた。さらに発達障害を抱える子どもたちの医療費負担の現状を示し、経済的理由で必要な治療が受けられない家庭が存在することを踏まえ、早急な対応を求めた。
これに対し、國井益雄市長は医療費助成制度の拡充を検討しているものの、財源確保の観点から慎重に進める考えを示した。また、教育についても質問があった。堀本議員はGIGAスクール構想の評価や学校教育環境の懸念を指摘し、教育長の玉川良雄氏は、タブレット端末を使用する教育が深化しているものの、一部で不適切な利用が起こっている現実を認識し、教育現場での対応の重要性を強調した。
さらに、不登校児童生徒への支援についても議論があり、特にオンライン授業を受け入れる体制の整備が必要とされる中、関係機関と連携を深める姿勢が示された。
温水プールの利用再開に関しては、躯体調査の結果に基づく改修計画が進行中であることが報告され、早期の利用再開が期待されている。
また、国民宿舎大城の経営状況については厳しいとし、観光振興の一環としての支援が求められた。
議会では、これからの観光振興策の進捗や、新型コロナウイルスワクチン接種の3回目に向けた準備についても議論が行われた。ワクチン接種に伴う混乱を防ぐため、接種券を順次発送し、体制を整える方針が示された。