下松市の令和2年3月の定例会では、造成工事による土砂流出防止や宅地造成後の安全対策が重要なテーマとされました。
具体的には、天王台で進む造成工事に伴い、土砂流出の影響を心配する声が上がっています。市はこれを受け、調整池の設置や現場での監視を行い、防災対策を強化する考えを示しました。特に、大雨の際の土砂流出を防ぐための対策が求められており、そのための具体的なスケジュールも議論されました。
さらに、造成後の道路安全についても、青木線と城山通りの拡幅が計画されており、交通量の増加に対応するための対策が必要であることが指摘されています。下松警察署との協議が進んでおり、交通安全対策が整備される見通しです。
一方で、造成予定の土地内には指定史跡である天王森古墳も存在し、その保全管理に関する懸念が示されました。教育長は、事業者が古墳を残した上で公園として整備する計画を明かしましたが、周辺の環境保護についての具体的な指導が必要です。
また、行財政改革に関する質問もあり、その中で行政評価を通じた事業のマネジメントや業務のICT化、窓口業務の見直しといった取り組みが進められています。これは市民サービスの向上と効率化に寄与するもので、今後の展開が期待されています。
特に、ICT環境の整備については、GIGAスクール構想に基づき、1人1台の端末を導入する計画が進行中であり、教育現場のデジタル化が進むことが期待されています。市もこれに向けた市民の協力を求め、また、教育委員会も教職員の働き方改革に注力しているとのことです。
これらの活動は、下松市が直面する課題に対し、持続可能で効率的な解決を模索していることがうかがえます。