令和4年3月の定例会において、下松市の観光資源である笠戸島や高齢者支援に関する重要な議論が展開された。特に笠戸島の環境整備については、市民からの期待が集まっている。
観光に関しては、大城からひらめきパーク間の遊歩道整備が求められている。国民宿舎大城とひらめきパークを結ぶ遊歩道は、多くの観光客を惹きつける要素となる。観光協会と地域住民が協力し、美麗な風景を大切にする活動が続けられてきたが、道路の整備が十分でないとの指摘もある。今後の取り組みにより、この遊歩道は観光コンテンツとしてさらに魅力を高めることが期待される。
また、フォトスポットとなる夕日岬について、整備の必要性が指摘された。ここは非常に美しい夕日が見られるため、多くのカメラ愛好者が訪れるが、木の枝の配置が見栄えを損ねることもある。このため、景観に配慮した整備が考慮されている。
さらには、今後注目すべきは、野犬やイノシシの被害対策について。特に、野犬による脅威が観光客や市民生活に影響を与えている。県と連携しながら、捕獲活動を強化し、安全安心を確保する取り組みが重要であるとされている。
高齢者支援の観点でも、保険者努力支援制度の取り組みや、社会参加の促進に関する方策が報告された。下松市の地域共同体を形成するために、地域住民が一体となった支援のもと、医療・介護における施策の強化が必要であるとの認識が示された。特に地域共生社会を実現するためには、全市的な協力と理解が求められるとともに、市民の意見を反映した施策が重要視される。
市長は、観光産業の振興や高齢者の健康・福祉の向上に関して、今後も積極的な施策を検討し地域に密着した支援を強化していく姿勢を強調した。これにより、下松市はさらなる発展と住民の豊かな生活を実現することが期待されている。