令和3年第2回下松市議会定例会が2月24日に開かれ、新型コロナウイルスワクチン接種事業や自分らしく生き生きと暮らせる体制づくりについてなど、重要議題が取り上げられた。
冒頭、近藤康夫議員は新型コロナウイルス感染症で亡くなった方々への哀悼の意を示し、医療従事者への感謝を表した後、ワクチン接種について質問を行った。市長の國井益雄氏は接種スケジュールにつき、3月から医療従事者、4月から高齢者等への接種を計画していると述べた。接種の手順やスタッフの確保についても言及し、国による情報提供を受けながら、安心して市民が接種できる体制を整えていると強調した。
ワクチン接種の副反応への懸念や、心理的なサポートが求められ、コールセンターの早期設置が提案される中、医療従事者と連携して情報を提供する重要性が再確認された。市の健康福祉部長は地域での周知活動に努める意向を示した。
また、自分らしさを大切にした生活の実現や高齢者への体制づくりも重要な議題として浮上した。具体的には敬老祝金の見直しや介護予防事業が提案され、地域福祉の充実が求められた。市の取り組みとして、地域への理解促進が意識され、民生委員の役割の重要性も語られた。
観光振興においては、新たに設けられる観光情報発信基地に関する期待が寄せられ、駅前でのPR活動が重要視されている。飲食店の支援に関する要望が相次ぎ、下松市の観光資源としてのヒラメの活用が注目された。市長は地域資源の特性を生かした支援や振興策を進める意向を示し、民間との連携強化が必要であると認識されている。
このように、本市では新型コロナウイルス対策や地域振興に向けた具体的な施策が検討されており、今後も市民の意見を反映しながら進めていく方針が示された。