令和2年第1回下松市議会定例会は、令和2年2月13日に開会され、全ての議案が原案通り可決された。
議案第1号、令和元年度下松市一般会計補正予算(第6号)は、歳入歳出予算にそれぞれ2億1,819万5,000円を追加し、予算総額を241億740万8,000円にするものである。国庫支出金や市債を活用する計画で、教育や介護、民生費に重きを置いた。
國井益雄市長は「この補正予算は、地域住民の生活を支えるための重要な措置です。特に、東陽小学校や下松中学校の昇降口天井改修工事に関する予算を重要視しています。」と語った。
質疑では、堀本浩司議員が、東陽小学校の昇降口天井改修工事の具体的な工事期間について尋ねた。小田修教育部長は「工事は夏休みの期間中に実施し、8月末には完了予定です。」と回答した。また、磯部孝義議員は、繰越明許費補正についての進捗状況を確認し、吉次敦生経済部長は「切山地区で行っている小規模治山事業は令和2年4月末に完了予定です。」と答えた。
次いで、議案第2号、国民健康保険特別会計補正予算(第1号)も可決された。國井市長は「歳入歳出予算はそれぞれ1億9,911万2,000円を追加し、合計54億7411万2,000円となります。保険料負担を軽減するための措置を講じています。」と述べた。医療費の適正化や収納率の向上も強調された。
議案第3号、介護保険特別会計補正予算(第2号)も可決し、介護認定調査用車両購入に300万円が計上された。
また、教育委員会が提出したタッチングプールの安全対策についても議論が交わされた。渡辺敏之議員は「タッチングプールの滑り止め塗装工事は必要不可欠です。」と指摘し、小田教育部長も「安全対策には万全を期します。」と応じた。重度の障害を持つ児童の利用も考慮されており、今後の施策に期待が寄せられている。
最終的に1月中旬から2月初旬にかけての業務報告を確認し、議員の一同は今後の整備状況を見守る形で結論を下した。市民の福祉向上に貢献する議案が着実に進行し、市の行政運営の透明性と納得感を留意した議会運営が求められる。