令和4年5月19日、下松市議会臨時会が開かれた。この臨時会では、主に令和4年度下松市一般会計補正予算(第1号)について議論が行われた。
市長の國井益雄氏は、この補正予算について歳入歳出それぞれ9000万円を追加し、新たな総額は225億4000万円になると説明した。この予算の中心には、新型コロナウイルス対策として、市内事業者の支援を目的とした「コロナに負けない!下松のお店応援プロジェクト」が位置する。
具体的な取り組みとしては、プレミアムチケットの発行が挙げられた。昨年度の実績では、プレミアムチケットは市内経済に大きな影響を与えた。その使用割合は、大型店が59.4%、中小店が40.6%というデータを、経済部長の鬼武輝明氏が提示した。市はこの好調な結果を受け、今年度も同様の施策を進める考えだ。
実施に際し、田上茂好議員は、プレミアムチケット事業の効果について慎重な分析を求めた。他の議員からも様々な意見が出され、特に大型店と中小店の不均衡な恩恵を指摘する声が上がった。鬼武経済部長は、その対策として飲食店専用チケットの発行や、利用促進に務める必要性を強調した。
さらに、議会は補正予算のさまざまな意義を認識し、支援策の充実を期待する声が広がった。特に、長らく続くコロナ禍において、多くの飲食店が厳しい状況にあるため、迅速な支援が求められている。経済部長の鬼武氏は、行政の立場でしっかりとした支援を行うことを約束している。
議案第29号は、特別な議論もなく承認され、可決された。これにより、下松市の補正予算は正式に成立し、市内事業者への支援が一層進むことになりそうだ。
議長の金藤哲夫氏は、本日の会議を一通り済ませ、議会の散会を宣言した。今後も継続的な経済支援が望まれる中、議会は市民の期待に応えるために議論を続ける姿勢を示している。