令和3年第5回下松市議会定例会が6月16日に開会した。
会期は6月30日までの15日間に決定し、さまざまな議題が審議される。特に、令和3年度下松市一般会計補正予算(第3号)が大きな焦点となった。
補正予算の額は1億900万円で、市の予算総額は215億1,172万6,000円となる。
國井益雄市長は、この補正予算が公共施設の改修や教育費に至るまで多岐にわたり、重要な施策として取り組んでいると述べた。具体的には、恋ケ浜緑地の庭球場改修に関する予算として1億640万が計上されており、これはスポーツ振興くじの助成金を活用するものだ。
堀本浩司議員が、人工芝化に関する詳細な工事費用の内訳を質問したところ、建設部長の原田克則氏は人工芝の設置工事と側溝の修繕を含むと説明し、今後必要に応じて整備していく方針を示した。
また、議員たちの間で、コロナウイルス対策についても意見が交わされ、特に経済対策の不足について懸念が示された。國井市長は、コロナ禍の影響を緩和するための対策を検討中であると答えた。
さらに、下松市税条例の改正案や、固定資産評価審査委員会条例についても審議が行われた。これにより市民の負担を軽減することを目的として、新たな規定が整備される。
報告事項として、下松市施設管理公社や文化振興財団の活動状況が報告され運営の透明性が強調された。新型コロナ対策に基づく施設の利用に関しても説明され、市民の健康維持に資する取り組みがなされていることが伝えられた。
最終的に、各種議案が採決され、会議は終了した。市民への情報提供や施設利用の再開について、今後の見通しについては引き続き議論される見込みである。