村山市の定例会において、食品ロス削減に向けた様々な取り組みが議論された。市民環境課の軽部真也課長は、食品ロス削減の重要性を強調し、食品廃棄物の削減に向けた3010運動などの啓発活動を今後も推進していく考えを示した。
また、市内のクアハウス碁点では、飲食時の食べ残しを減らすための施策として「持ち帰りパック」の提供についても言及された。商工観光課長の柴田浩は、調理過程での廃棄物削減を目指し、料理のクオリティを保ちながらもお客様の食べ残しを減らす努力を続けていると述べた。食と健康の観点からも、利用者のニーズに応じた料理の提供が重要であるとした。
さらに、学校教育課の井澤豊隆課長は、子どもたちの食育において、学校給食の残菜量を減らす試みとして、好き嫌いをなくすための教育を行い、フードロスを減少させる取り組みをアピールした。食育の重要性を認識させるとともに、食の単位あたりの消費の大切さを教育課程に取り入れていく考えを示した。
福祉課の佐藤真一課長は、フードバンクの活動を説明し、村山市社会福祉協議会が中心となり、一般市民からの寄付を通じて生活困窮者への食料支援を行っていることを明らかにした。その一環として、常温保存が可能な食品を中心に取り扱っており、福祉の観点からも食品ロス削減の重要性を強調した。
今後も市の各部署は、食品ロスの問題に取り組み、市民への啓発活動を通じて地域全体での食品廃棄物削減を目指すとともに、フードバンク活動を強化していく方針である。市長の志布隆夫は、食品ロスの削減は重要な課題であり、意識づけが必要であるとした。
このように、村山市はフードロス削減に向けた様々な施策を通じて、地域の食文化を向上させるとともに、持続可能な社会の実現を目指している。