令和4年12月5日、村山市議会が定例会を開き、市政に対する一般質問が行われた。議員たちは様々な問題を提起し、特に空き家対策や教育環境に関する意見が多く聞かれた。
まず、細矢清隆議員が休日の中学校部活動の地域移行について言及し、部活動の地域化に向けた現状と課題を市長や教育長に問いただした。これに対し、市長の志布隆夫氏は、「将来的な移行は難しい」としつつも、現状を踏まえた取り組みを進める意向を示した。部活動指導における教員の負担軽減と教育の質の向上を両立させる必要性が強調された。
吉田創議員も教育環境について質問し、特に地区説明会の状況や今後の方針について市長に確認した。市長は、中学校の統廃合やコミュニティスクールについての方針を明らかにし、地域との連携を強化する意向を示した。また、工業振興に関する質問では、技能五輪大会が村山市で開催されたことを挙げ、地元産業の振興に寄与したことが報告された。同大会において地元企業の技術力を全国に発信できたことは、大きな成果とされている。
さらに、田中正信議員が空き家対策について多岐にわたる提案を行い、特に地域団体との連携を強化する必要性が訴えられた。市長は、市と市民の協働による空き家問題解決の重要性を認め、特に町内会との連携強化を考えていると述べた。加えて、法律の改正を受けて、空き家対策を強化していく考えを示した。
また、阿部正任議員は、フードバンクや社会福祉協議会との協力について質問し、市民の困窮状況を把握するための取り組みの必要性を強調した。特に、高齢者や生活が困窮している家庭への支援策が求められ、「共助の精神」が重要であると繰り返し訴えた。
最終的に、市長は今後も地域活性化に向けた施策を進め、村城市民が扶助しあう環境を整える重要性を再確認した。非常に多方面からの意見が集約される中、今後の方針が注目される。