令和2年3月の村山市議会定例会が開会し、議案が上程された。今回の会議では、補正予算や新年度の予算案など、重要な議題が多数取り上げられた。
特に、令和元年度村山市一般会計補正予算に関する議案について説明が行われた。志布隆夫市長は、補正予算が地域経済対策として、今冬の記録的小雪に伴う影響を受けた事業の整理を目的としているとした。歳入歳出の総額は、131億3,454万3,000円となり、3,840万2,000円の減となる。
また、議第2号の国民健康保険事業特別会計補正予算では、基金積立金の増額が示された。国民健康保険に関する総額は、28億2,474万9,000円に達する計画である。そして、議第3号から議第6号まで、公共下水道や農業集落排水事業に関する補正予算も一括して上程され、要因としては実績見込みに基づく減額があった。
加えて、令和2年度の新年度予算案では、一般会計の予算総額が132億4,000万円に達し、これは前年度比で6億2,000万円の増加を見込んでいることが報告された。活動資金の増加には地方税の推移が反映されており、市民から寄せられるふるさと納税も好影響を与えている。
一次的な経済支援を土台とし、サポート対象となる各事業の補完が期待される。特に、子育て支援の面では、新型コロナウイルス影響の中で、保護者への相談窓口の一元化が重要視されている。これにより、育児への負担を軽減し、出生数の減少に歯止めをかける施策が求められている。
さらに、市長は新年度からの施政方針として、"子育てスマイルプロジェクト"を打ち出した。これは、妊娠から子育てまでの切れ目ない支援を行うもので、具体的には家賃助成や子育て応援手当などの支給を拡充する。
会議の総論では、今後の市政運営において、住みやすい環境を整えるための取り組みが加速度的に進められることが強調された。新年度の施策を通じて、村山市の総合的な成長を目指していく方針だと伝えられた。