令和元年6月4日に行われた村山市の定例会では、議員による一般質問が行われ、歴史教育や産業振興、スマート農業、空き家バンク、地域公共交通網の整備といった重要な問題が提起された。特に、教育長の菊地和郎氏による歴史教育に関するコメントが注目された。矢萩浩次議員は、日本の未来を担う子供たちに対して誇りある歴史教育が行われるべきだと力説し、教育長が賛同する姿勢を示した。
矢萩議員はまた、歴史教科書の採択問題にも触れ、教育長は特に不正な行為はなかったと回答した。このように、今後の歴史教育改革には期待が寄せられている。次に産業振興について話が移り、矢萩議員はリーマンショック級の経済危機に備える必要性を述べ、商工観光課の田中昭広課長が現状を説明した。田中課長は、特に人手不足や新たな需要を見込んで企業コーディネータの配置を強調した。
次に、スマート農業の推進についても質問が行われた。柴田農林課長が、農業現場での機械化が進んでいることを述べつつ、導入コストと人材育成の具体策が求められると述べた。地域内における農業の価値を高めることが今後の課題として掲げられた。その一環として、さまざまな先進事例に学ぶ必要があり、会議では有識者との意見交換が行われることになっている。
空き家バンクについても質問が寄せられた。建設課の櫻井秀一課長は、空き家の登録が20件に上り、成約実績が5件あったことを報告した。しかし、子ども世帯が購入した件数は不明であった。
こうした中、地域公共交通は特に重要な課題として浮上した。交通網の整備や自衛隊への情報提供の可否など、運営に関するさまざまな意見が交わされた。市長は地域に応じた交通手段のあり方を模索し、実現に向けた努力が必要であると述べた。結局、地域のニーズに合った柔軟な交通サービスの確立が求められている。また、市民からのフィードバックを踏まえた見直しが重要であり、将来的な施策の改善が期待されている。