令和2年6月19日、村山市の定例議会が開催され、条例案3件と補正予算2件の審議が行われた。
まず、常任委員会からの事件審査結果報告が行われた。総務文教常任委員長の高橋菜穂子議員は、令和2年度村山市市税条例等の改正を含む条例案2件について報告した。これには未婚のひとり親に関する個人市民税控除の見直しや、新型コロナウイルス感染症への対応策が含まれる。高橋議員は、申請方法の分かりやすさについても言及し、対象者へのより明確な説明を求めた。
また、産業厚生常任委員長の矢萩浩次議員は、介護保険条例改正について、所得に応じた保険料軽減措置が拡充されることを報告した。このことが低所得者へのさらなる支援につながると強調した。
次に、議第35号から議第37号までの条例案の討論に入ったが、討論の通告は無く、議長は討論なしと認めた。議会は一括して採決を行い、全会一致で可決した。
その後、議第38号及び議第39号の補正予算について質疑が行われた。高橋議員は児童遊戯施設整備事業の具体的な内容を求め、屋内施設の整備についての要望を述べた。子育て支援課長は、河西エリアにおける公園整備の重要性について触れるとともに、地域素材を生かした環境づくりが進められることを明言した。
施策に対して多様な意見が飛び交い、特に地域全体を見据えた子育て支援の重要性が強調された。市長も、議員の意見が重要であるとしつつ、様々な年代の市民の意見を考慮し、未来に向けた環境整備の必要性を訴えた。
最後に、市長は全ての議案が可決されたことに感謝し、新型コロナウイルス対策に向けた経済活性化について引き続き努めていく意向を示した。議会の閉会に際し、議長は市民生活の安定に向けた取組を期待すると共に、議員と市民の理解と協力を求めた。