令和5年6月22日、村山市で定例会が開催された。
本会議では、全16名の議員が出席し、議事日程第5号に沿って進むことが確認された。これにより、会議は正式に成立した。
最初に、冨塚真紀子事務局長が、全国市議会議長会で、秋葉新一議長が感謝状を受け取ったと報告した。この報告は定例会の始まりとして重要な位置を占めた。
続いて、常任委員会の審査結果報告へと移行した。総務文教常任委員長の矢萩浩次議員は、議第24号の「村山市市税条例の一部を改正する条例」についての背景を述べた。この条例には、森林環境税の導入や国民健康保険税の課税限度額の引上げに関わる重要な要素が含まれている。
この議案に対し、中里芳之議員は反対の立場から討論し、森林環境税が低所得者に負担を強いること、国保世帯の実情を無視した課税限度額の引上げが行われていることを指摘し、手続きの慎重さを訴えた。特に、過去10年間での国保税の引上げ率が著しく、国民の理解を得ることは難しいとの見解を示した。
次に、産業厚生常任委員長の細矢清隆議員は、議第25号の「村山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の利用者負担に関する条例」について報告した。この条例は子ども・子育て支援法の改正に基づくもので、全会一致で可決された。
また、補正予算に関しては、議第27号と議第28号の2件が審査され、両予算とも全会一致で可決された。これは、議会が予算の適正な使途を重視していることを示すものである。
最終的に、議第47号として固定資産評価審査委員会委員の選任についての人事案が提案され、議会の同意をもって決定された。志布隆夫市長は、全ての議案に対する議員の協力に感謝の意を表明し、会議を締めくくった。
この定例会は、バラのまち村山市として「バラ議会」と称し、議会の装飾にも配慮されたことが特徴的であった。今後の市政運営に向けた意見や提案についても、議員一同が積極的に取り組む姿勢が見える会議であった。