令和4年3月定例会が開催され、様々な議題が取り上げられた。
特に目を引くのは、学びの環境として注目される「GIGAスクール」についての議論だった。
細矢清隆議員は、GIGAスクールが導入されてからの進捗状況について質問した。市内の小中学校では、全ての児童生徒に1人1台ずつの端末が配備され、充実したネット環境が整備されたと教育指導室長の奥山氏は答弁した。また、利活用の進捗状況についても触れ、極めて積極的に授業内で活用が進んでいると強調した。
その一方で、今後の課題としては、持ち帰り家庭学習のための環境整備、効果的な活用法のノウハウ共有が挙げられた。特に家庭での利用環境の整備に向けた個別対応が必要という。さらに、電磁波過敏症による体調不良を問う質問には、現在報告はないとの回答があったが、慎重に見守っていく必要がある。
次に、運動部活動の地域移行についても質問がなされた。柔軟性を要する改革であり、地域スポーツ団体との連携や指導者確保が本市の課題として浮き彫りになった。今後、部活動の推進に向けた基盤整備が求められる。
地域振興を懸念する吉田創議員は、コロナ禍の影響下でも市の産業をどう盛り立てるかを主題に、県と連携した具体的な施策を提案した。特に農業の振興に関しては、果樹生産の拡大や、特産品に依存した付加価値の向上に焦点を当てた。
また、地域の特性を活用したまちづくりについても議論された。多機能型の拠点の必要性、例えば「リンク 村山」といった施設が挙げられた。ここでは、地元産品の販売や地域イベントが期待されている。
さらには、環境対策や動物愛護の観点から、災害時のペットの取り扱いや連携の強化を求める声も強かった。市民が安心してペットと共に生活できる環境の整備が課題であり、対応が急務とされる。
最後に、村山市の歴史と文化を支える民俗芸能の継承・発展が重要視され、地域の有志による活動が推奨された。この議論の中で、村山市民が誇るべき文化を次世代にどう引き継ぐかが重要になる。