令和3年12月15日に開催された村山市議会定例会では、重要な議案が可決された。
今回は、条例案や補正予算に関する審査結果の報告がメインテーマであった。特に、村山市市営バスの運行に関する条例の改正については、観光や住民の利便性を高める観点から多くの意見が寄せられた。総務文教常任委員長の矢萩浩次氏は、「市営バスの利便性向上を図るため、運行経路の見直しや停留所の変更が求められている」と強調した。
さらに、補正予算2件についても審議された。ここでは、特に新型コロナウイルスの影響を受けた子育て世帯に対する支援策として、臨時特別給付金の支給が取り上げられた。志布隆夫市長は、「今回の補正予算は、子育て世帯への支援に加え、生活困窮者自立支援事業の増額も含まれる」と述べ、地域の支援策の重要性を訴えた。
市長は、臨時特別給付金の支給方法についても明確に述べており、平等な給付を目指している。給付金の支給に際し、収入制限の影響についても言及され、「収入が960万円以上であると対象外となるが、具体的には約40世帯になると見込んでいる」と説明した。この点に関し、市民からは批判の声もあるものの、市の考慮が見える是正策として年内の支給に向けた試みも伝えられた。
また、村山市一般会計補正予算については、歳入の増加に伴い、162億の規模での修正が行われ、その背景には国の経済対策があるとのこと。具体的には、制度の見直しにより子育て世帯に対する新たな支援が始まった旨が強調され、行政の柔軟な対応が望まれた。総じて、議会では、全ての議案が無事可決され、予算特別委員長である高橋菜穂子議員も、その結果を報告し満足感を示した。
最終的に、付帯決議も含めた議案は全会一致で採決が行われる運びとなり、村山市政における未来志向の議論が続けられることが期待される。議会終了後、志布市長は市民と議員へ向けて感謝の意を表し、新春への期待を述べた。