令和5年3月7日に開催された村山市の定例会では、市政に対する一般質問が行われ、特に人口減少や学校統廃合に関する議論が注目されている。
柴崎亮太議員は日本全体の人口減少や出生数の減少に触れ、本市でも同様の問題が深刻化していると指摘した。国勢調査によれば、村山市の2030年には現在の人口の半分となる可能性があると警鐘を鳴らした。これに対し志布市長は、人口減少問題を最重要課題として捉えており、過去10年にわたってさまざまな施策を講じてきたが、結果が見えにくいとしつつ、今後も引き続き力を入れていく意向を示した。
教育機関に関する質問も活発に行われた。海老名幸司議員は小中未来スクール構想において提案された東西2校案について、その実施予定を尋ねた。教育長は、今後設立される統合計画策定委員会において、その方針を堅持する方針を示した。新たに統合される小学校については、既存校舎の再利用や新築についても検討が進められ、教育環境を整備する重要性が強調された。
また、統合計画策定委員会では、地域住民との意見交換が進む中で、迅速な結論を求める声が多いことを明らかにした。教育長は、児童生徒の持つ特性や地域の特性を考慮し、学校の特色を生かした形で進めていく方針を示した。
この他にも学校給食の無償化や医療費の無料化に関する議論も交えられ、教育と地域の未来を切り開いていくための方策が展開された。市長は、地域の教育と生活環境が密接に連携し、子どもたちが健やかに成長できる社会の実現に向けた施策を、引き続き推進していく考えを述べた。