令和5年12月の定例会では、市政に関連する重要な質問がいくつか行われた。
中里芳之議員（11番）は、市有財産の無償貸付について懸念を表明し、特に株式会社マツキとの契約の現状について問いかけた。マツキ社が過去に提案したホテル用地の無償貸付が、後に新たな契約に移行したことから、市の説明と異なる状況が生じている。この件に関して、市長の志布隆夫氏は、マツキとの関係に対し自身の考えを述べたが、十分な情報提供がされていないという指摘に対しては反論があった。
さらに、教育長の大内敏彦氏は、小学校統合基本計画素案についての進展を報告した。地域での意見聴取が重要視されている一方で、具体的な協議についてはまだ未定とのことで、議会内でも意見が分かれる。特に、子どもたちの意見をどのように取り入れるかが焦点となっており、慎重な対応が求められている。
また、災害時におけるペットの扱いについても議論が行われた。柴崎亮太議員（4番）は、防災訓練で実施されたペット避難訓練の成果を評価するとともに、今後の課題と対応を提起した。防災無線の整備状況についても言及があり、市民への情報伝達の重要性が強調された。現在は課題があるが、技術的な進展により改善が見込まれている。
議会では、空き家問題も大きなテーマとなった。村山市の不良住宅除却促進事業についての報告があり、近年の空き家増加を受けて対策が急務とされている。実際に、最近の住宅の需要が移動しつつある中、市としては住宅の整備や見直しを図る必要があるとの指摘がなされた。
このように、令和5年12月の定例会では、市の施策に関する多岐にわたる質問がなされ、今後の行政における方針が注目されている。市民の声を反映した政策が求められ、議会における論議は続いていくことが予定されている。