令和3年4月20日に開催された墨田区議会の緊急議会では、重要な議題が多数扱われた。特に、新型コロナウイルス感染症への対応としての補正予算が焦点となった。
この補正予算は、1億3,800万円の増額を含むもので、全体の予算額は1,212億3,004万5,000円に達する。副区長の高野祐次氏は、「この補正は、低所得の子育て世帯への支援を目的としている」と説明した。具体的には、子育て世帯生活支援特別給付金を含む施策が計画されている。
さらに、議会支援の一環として、辞任した議員の後任選任も行われた。議長の樋口敏郎氏は、「高柳東彦議員の辞任許可が得られたため、次の委員を選任する必要がある」と述べ、異議なく後任委員が選ばれる運びとなった。
この議会では、会期を1日と定めることが決まり、効率的な運営が求められる中で進行した。事務局長の小倉孝弘氏は、最新の議案手続きについて報告を行い、円滑な議事進行を図った。
また、監査委員の浜田将彰氏からもあいさつがあり、新型コロナウイルスによる影響を受ける区民生活と財政に触れ、「持続可能な施策の展開が求められる」と強調した。今後数年にわたり厳しい財政状況が続くことが予測されており、監査としての役割が重要視されている。
区長の山本亨氏は最後に挨拶し、新しい日常の実現に向けた取り組みを強調した。今後も全職員が一致団結し、区民の命を守りつつ経済活動を支えるための対策に努めると述べ、議会閉会を宣言した。