令和6年6月3日、練馬区議会において、重要な議題が多数取り上げられる中、6つの陳情が審議された。その中でも、特にサンライフ練馬の存続を求める陳情や、インボイス制度の無期限延長を求める陳情が注目され、多くの意見が交わされた。
サンライフ練馬は、地域の高齢者や多様な世代が利用する公の施設であるが、廃止計画が浮上している。日本共産党練馬区議団ののむら説議員は、利用者の多くを引き連れ、廃止計画の撤回を強く訴えた。「サンライフは地域コミュニティに欠かせない場所だ」と示した発言には、多くの拍手が送られた。元々高齢者支援の拠点として重要であるサンライフの存在が消えることへの懸念が議員から噴出した。
次に、インボイス制度に関する意見書の陳情第56号についても多くの声が上がった。経済的な影響を受ける中小事業者からの声が上がっており、それに対する支援制度を求める意見が強調された。日本共産党ののむら説議員は、事業者が抱える経済的負担を見逃さないよう国に対する意見書提出を求め、「インボイス制度は多くの事業者に影響を及ぼす」と述べた。
また、区立大泉学園町福祉園の存続を求める陳情については、保護者からの強い意見が集まり、その結果、福祉施設の優先度や区立施設の存続の重要性が問題視された。区政改革担当部長の貴島進一君が指摘した、都の予算負担に関わる問題は、引き続きさらなる検討が求められる。今後も、貸し出しや利用料金の適正化を図る必要があるとした。
さらに、石神井公園駅南口再開発プロジェクトに関する陳情では、反対意見が多く、「風害対策」の重要性が強調された。建設によって発生する風害について、建設予定のビルの高さを抑えることや、周辺環境への影響を慎重に配慮する無しではないと、他議員からも続いて強い発言が相次いだ。
今回の定例会では、議員たちが多数の意見を述べたことにより、地域のニーズや課題が多岐にわたることが明確になった。今後、練馬区はこれらの意見を如何に具現化し、地域住民に真摯に向き合っていくかが問われる。