令和4年度墨田区議会6月定例会では、喫煙所や資料収集、区内都有地の活用など様々な議題が取り上げられた。
特に、大瀬康介議員の質問において、曳舟文化センターの喫煙所に関する問題が指摘された。喫煙所は主に駅利用者向けの設置であるが、集合住宅が近接していることから、苦情が多数寄せられているとのことだ。区長の山本亨氏は、喫煙所の撤去に向けた方針を示した。
続いて、京成曳舟駅前交通広場への新たな喫煙所設置についての提案もあった。この件について、区長は設置が難しいとの見解を示した。駅前広場への喫煙所の設置は、法律上の要件や通行空間の確保などの理由から困難であると説明した。
また、すみだ北斎美術館の北斎関連資料収集に関する議論も活発であった。議員からは、門人の作品購入についての質問があり、区長は収集の意義を強調するとともに、収集の基準についても明確化を図る意向を述べた。この議論は、特に施設の収蔵スペースや管理コストの問題が重要視されている。
区内都有地の有効活用についても話題に上った。議員は、活用されず放置された都有地の状況を指摘し、区民生活の活性化に向けた取り組みを求めた。区長は、東京都に対し積極的に活用促進を求めることを約束し、具体的な行動を取る意向を示した。
最後に、デジタルサイネージ化に関する提案があり、周辺案内図をデジタル化することで利便性の向上を目指す考えが示された。区長は、その必要性を認めつつ、実施の可能性を検討していくと述べた。このように、様々な議題が取り上げられる中、区長や議員の意見交換が行われ、引き続き区政に対する関心が高まる姿勢が見受けられた。