令和2年2月17日、墨田区議会にて行われた定例会では、大瀬康介議員に対する懲罰動議が審議された。
懲罰特別委員会の委員長を務めるおおこし勝広議員は、懲罰動議についての審査報告を行った。報告書には、大瀬議員の発言について、他人の私生活に関わる発言があったとの意見が示されたが、その発言が懲罰に該当するかどうかの意見は分かれていた。委員会では、議会としての合意形成が図られるまでは懲罰を科すべきではないとの結論に達し、懲罰は科さないことが決定された。
大瀬議員は自身の発言に対し取消し等の意思がないという考えを示しており、議長の制止を無視して発言を続けるなど議会の秩序を乱す行動に対しては、各会派から厳重注意が求められた。また、このような事態が二度と起こらないよう、議会全体での品位の保持が求められている。
次に、墨田区では東京都後期高齢者医療広域連合規約の変更に係る協議が行われた。保険料の引き上げが懸念される中、区としては高齢者医療の安定財源を確保するための協議が進められるべきとの意見が出た。
また、墨田区では来年度の一般会計予算案について議論がなされ、保育所の整備や産業振興、子育て支援政策が強調された。予算案の中には、待機児童対策に関する施策や、民間企業との連携による地域経済の活性化が含まれているが、厳しい財政状況も背景に、多くの施策には限界があるとの意見も示された。
若手議員からは、平行して国民健康保険や後期高齢者医療の保険料引き上げに対する意見も相次ぎ、国に対し強い問題提起があった。このような背景を受け、区民生活の安全と福祉を守る政策が改めて強調されることとなった。