令和3年2月22日、墨田区議会において、令和2年度定例会議が開かれ、様々な議案が審議された。
この会議では、新型コロナウイルス感染症に対する情報発信の重要性が強調され、議員からはシティプロモーション戦略としてその取り組みを位置付けるべきだとの声が上がった。田中哲議員は、視察やSNSを通じての情報発信の実績を挙げ、「区民の理解を促進するためにも、戦略的広報活動を行う必要がある」と述べた。
山本亨区長は、この取り組みが区民の愛着と誇りを育むと認識し、今後もSNSなどの情報発信を続けていく考えを示した。また、デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた新しい課の創設についても議論が展開された。区長は、デジタル化の推進が重要であると述べ、大学との連携強化や高齢者向けICT講習会の開催計画を発表した。
さらに、町会会館のWi-Fi環境整備についても取り上げられ、地域住民が円滑に情報にアクセスできる体制構築の必要性が訴えられた。 具体的には、さくらケーブルテレビの既存インフラを活用する方針が示され、迅速な整備が期待される。
教育委員会からは、最近のGIGAスクール構想に基づくタブレット端末の利用状況についての報告がなされ、区内の家庭でのインターネット環境向上に向けた取り組みが必要だと指摘された。加藤裕之教育長は、タブレットの配布が家庭学習においてどのように活用されているかを検討していると答え、支援体制の強化を図る考えを示した。
また、墨田区の著名な文学作品で知られる半藤一利氏の名誉区民称号の提案も議論の中で取り上げられ、区の文化的な貢献を広めるための方策についても話し合われた。半藤氏の著作が区の名前を高めた点が評価され、名誉区民にふさわしいとの意見が相次いだ。
このように、墨田区議会では地域振興や市民サービス向上に向けた様々な提案が相次ぎ、地域社会の持続可能な発展を目指す姿勢が表れた。