墨田区議会の令和3年度定例会9月議会は、9月13日に開催され、新型コロナウイルスワクチン接種や区財政調整交付金についての議論が行われた。
最初に、無所属の堀よしあき議員が新型コロナウイルスワクチン接種の進捗を報告し、区長のリーダーシップを称賛した。接種率は1回目が74.8%、2回目は63.9%に達しており、先進自治体として全国から注目されていると述べた。この発言を受け、山本亨区長は、ワクチン接種の重要性を強調し、国との連携を強化すると答えた。
次に堀議員は、令和3年度都区財政調整交付金の当初算定について質問した。具体的には、コロナ禍の影響で、前年から約14億円減少し366億円となったことを受け、その影響について質問。この点に関し、区長は、英知を結集した取り組みが求められていると応じた。
また、あずま百樹園に関する再整備計画についても質問があった。堀議員は、文花テニスコートの移転先問題に懸念を示しつつ、テニスコート3面を移転するのに必要な土地面積や移転先、スケジュールについて具体的な情報を求めた。山本区長は、未利用公有地の検討を進めていると答えた。
さらに、広報広聴戦略プランの改定についても議論された。堀議員は、コロナ対策を強調する墨田区のイメージの改善に向けた広報戦略の見直しを提案した。区長も、シティプロモーションの重要性を認識していると述べ、施策の展開に意欲を示した。
最後に、今後の予算編成についての質疑も行われ、区長は、厳しい財政状況を踏まえ、即効性のある施策に財源を振り向けることが必要だと強調した。これにより、事務所内外の理解と支持を得ることが求められている。
このように、墨田区議会では、コロナ禍における感染症対策や財政問題、公共施設の整備計画など、多岐にわたる課題について熱心な質疑応答が行われた。今後も議会内での活発な議論に期待が寄せられる。