令和6年度墨田区議会定例会が6月17日に開かれ、外国人労働者の支援やPTA活動の見直し、病児保育の改善など重要な議題が議論された。
井上ノエミ議員は、外国人労働者への施策について質問し、現在の状況を詳しく説明した。今年1月の厚生労働省の発表によると、国内の外国人労働者数は204万人に達しており、東京都には54万人が在住している。
井上氏は、増加する外国人労働者の受け入れ支援の必要性を強調し、区がまたどのように中小企業を支援しているかを問うた。これに対し、山本亨区長は、すみだビジネスサポートセンターを通じて外国人労働者とのマッチングを進め、人材確保を促す施策を実施していることを述べた。
また、加藤裕之教育長に対する質問では、PTAの在り方について議論が展開された。井上議員は、PTAにおける強制参加の問題や活動内容の見直しに関して意見を述べ、時代に即した新しい形への改革が必要であると訴えた。教育長は、PTAの自主性を尊重しつつ、保護者たちに丁寧な説明を行っていく方針を示した。
さらに、稲葉かずひろ議員からの病児保育に関する質問には、区内での病児保育の設定を広げる必要性や手続きの簡略化を求める声が上がった。区長は、病児保育の利用方法を簡素化し、オンライン申請導入の計画を明らかにした。特に、北部地域への新設が検討されていることについて、地域住民にとっての利便性向上に努めていく考えを示した。
様々な議題の中で、区民生活に直結する施策が多く取り上げられ、今後の実施に期待が寄せられている。区は、地域の特性を踏まえた支援施策やサービスの充実を目指していく意向を示し、柔軟な対応が求められている。