令和5年度墨田区議会の定例会議では、様々な課題に対して議員からの質疑が行われた。
特に、令和6年度における学校給食費の無償化について、多くの議員が支持の意思を示した。船橋けんご議員は、物価高騰に伴う保護者への支援が必要であると強調。この政策維持には国の援助が重要であり、自治体としても引き続き支援を求めていく必要があると述べた。
匿名での新生児託児施設「赤ちゃんポスト」設置の話題も持ち上がった。議員は若年層の孤立出産が深刻な問題であることを指摘し、具体的な支援体制について区長に質問した。区長は、安心して妊娠や子育てに関する相談ができる環境を整備することが重要であるとの見解を示した。
梅毒感染の増加は若年者において顕著であり、特に女性の感染者が増えていることが懸念されている。船橋議員はその背景にある要因を分析し、包括的な対策が必要であると訴えた。区は現状の検査体制を見直し、より多くの検査機会を提供する方針を示した。
HPVワクチンの接種に関しても言及され、特に男性の接種が重要視されている。議員たちはキャッチアップ接種を推進し、地域での接種機会を拡充していく必要があると認識している。区長も、今後の支援に関しての方向性を明確にする意向を示した。
最後に食の安全についての議論も行われ、大分市で発生した食中毒の事例を受け、衛生管理の強化を呼びかける意見が多く寄せられた。区は引き続き監視・啓発活動を強化していく方針である。地域の安全を守る施策は今後更に重要性を増していくと考えられる。特に、地域力を活かした育成支援や強化が求められる中、各議員の意見も活発に出され、墨田区の発展が期待される。