令和5年度墨田区議会定例会が2月2日に開会された。
山本 亨区長は、今定例議会が自身の2期目最後の議会であることを強調した。新型コロナウイルス感染症に直面しながらも、様々な施策を推進してきたと感謝の意を述べた。
令和5年度施政方針の説明で、まず「暮らし続けたいまち」の実現について触れた。この3年間で、子育て環境が整備され、待機児童数を7人にまで減少させた結果、区の人口が28万人を超えた。教育分野の充実にも言及し、新たに保健施設の建設や学力向上施策を進めてきた。
次に、「働き続けたいまち」の実現に向けた施策を説明。ハードウェア・スタートアップ拠点構想が進められており、ものづくりのまちとしてのブランド力を向上させる取り組みが展開されている。
また「訪れたいまち」として、観光振興策が推進され、隅田公園の再整備など官民連携による取り組みが強調された。山本区長は、東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシーを活かし、障害者スポーツの普及も目指すと述べた。
令和5年度予算案についても説明があり、一般会計の予算規模は1,268億7,200万円で、前年度比3.4%の増加を見込んでいる。特別区民税や特別区交付金が堅調に推移することを期待して、区民生活の向上を図る施策を実施するとした。また、今後の行財政改革についても課題を挙げ、持続可能な行政基盤の構築に努めるとした。
区長の説明を受け、たきざわ正宜議員が議事進行の動議を提出した。これに賛成した藤崎こうき議員の意見もあり、会議は本日これをもって散会し、次回は2月13日に開催される予定となった。