令和4年度墨田区議会定例会の緊急議会が、10月27日に開催された。議題は、一般会計の補正予算に関するもので、電力や食料品の価格高騰への対応が焦点となった。
議案第43号として提出された令和4年度一般会計補正予算は、23億1,700万円の増額を盛り込んでいる。この補正により、予算の総額は1,332億4,614万4,000円となることが示された。高野祐次副区長は、この補正は住民税非課税世帯への緊急支援給付金を支給するためのものであると説明した。
高騰する電気、ガス、食料品に対して、区は国が支給する緊急支援給付金に基づく28億円を計上している。この額は、主に社会福祉費から引き当てられており、全額が国庫支出金として確保される予定である。今回の補正予算は、国による補助金を受けたもので、支給金が早急に地域住民へ行き渡ることが期待されている。
議会では本案に関する質疑が行われたが、質疑者からの発言はなかったため、審査報告が迅速に提出されることとなった。議案の審議においては、各委員からの慎重な審査の結果、全体での採決も問題なく、議案は採択される運びとなった。
山本亨区長は、議会閉会にあたっての挨拶で、迅速な議論に感謝の意を表するとともに、国の物価対策にも注視して取り組む姿勢を強調した。今後の支援措置について、区民の生活保障と事業者の支援を強化する方針が示された。
急速な物価高騰が続く中、区政は地域住民の生活支援が求められ、多様な政策対応が必要とされている。この緊急議会では、その一環として具体的な施策が提案され、より早い支援が行われることへの期待が高まっている。