令和4年度墨田区議会定例会の12月緊急議会が、12月28日に開かれた。議会では、常任委員の所属変更や一般会計補正予算が審議された。
この日、出席した議員は29名、欠席者は3名であった。議会期間は1日間と決定され、議長の木内 清氏が進行を務めた。
最初に、常任委員の所属変更が議題に上がった。委員会の所属変更に関する申出があり、山下 ひろみ議員から地域産業都市委員会への変更、あさの 清美議員から企画総務委員会への異動が賛成により承認された。
次に、議案第71号の令和4年度墨田区一般会計補正予算について、執行機関からの説明が行われた。高野 祐次副区長が補正の内容を説明し、補正額は3億4千万円の増額であると述べた。この補正によって、予算の総額は1368億7042万3000円に達する。
今回の補正は、原油価格や物価高騰への対応として、障害福祉サービス等事業者への支援や、妊産婦向けの伴走型相談支援が計画されている。特に、民生費においては障害福祉サービスの基盤維持のため、600万円の追加助成が見込まれる。
また、この補正には、出産・子育て応援交付金給付事業の経費として、約2億9800万円が計上され、国と都からの支出金が財源として追加される。
質疑は行われず、本案はそのまま委員会に付託された。休憩後、委員会から提出された審査報告がそのまま承認され、補正予算は成立した。この一連のやり取りにおいて、区民への影響を最小限に留める狙いが見えている。
会議の最後には、山本 亨区長によるあいさつが行われ、支援金や施策への迅速な対応を誓った。山本氏は、区として引き続き感染症対策や社会経済活動を活性化させる考えを示した。また、立花地区での火災についても触れ、1名の負傷者が出たものの大事には至らなかったことを報告した。
このように、緊急議会は区民支援に向けた新たな一歩を踏み出し、今後の発展が期待される。