令和5年3月24日、墨田区内にて令和4年度定例会2月議会が開催され、議案が審議された。
最も注目を集めたのは、「木内清議長に対する議長辞職勧告決議」である。この議案は、木内議長の任期中に議会運営が混乱したことを理由に提案され、議会議員の多数が賛成する形で可決された。提案者である佐藤篤議員(自民党)は、「木内議長は議会の信任を失い、責任を果たすことができなくなっている」と指摘した。結果として、木内議長は議長職から辞任することとなった。
続いて、「墨田区職員定数条例の一部を改正する条例」が上程された。この条例は、行政業務の効率化を目的として一定数の職員削減を図るものである。この内容について、山下ひろみ議員(日本共産党)は、「職員数の削減は区民サービスの低下を引き起こす」と懸念を表明し、具体的な数値を示しながら反対の意を示した。
また、コロナ禍や物価高騰の影響を受け、「令和5年度墨田区一般会計補正予算」も議題に上がった。副区長の高野祐次氏は、「補正額は27億4,300万円であり、低所得世帯への生活支援金を充実させるための予算」と強調し、即時対応が必要であるとの認識を示した。これに対し、様々な議員から具体的な使途に関する批判の声も聞かれた。
さらに、「国民健康保険条例の一部改正」が提案されたが、保険料の引き上げにつながるものであり、多くの議員が反発を強めた。特に、中村あきひろ議員(立憲民主党)は、「現行の保険料は高過ぎる」と訴え、その負担軽減策の必要性を強調した。