令和元年度墨田区議会定例会6月議会が、7月5日に開催された。議題として多くの条例改正案が提出され、特に養育支援や公園整備に関する議論が注目された。
提案された議案の中で、議案第5号の「墨田区総合体育館の管理運営に関する条例の一部改正」が特に賛否を呼んだ。この改正は、ランニングコースの利用料を330円から550円に引き上げる内容であり、「日本共産党墨田区議団を代表する山下ひろみ議員」は、値上げが利用者に負担を強いていると反対の立場から訴えた。彼女は「安易な値上げで問題が解決されるとは思えず、利用促進の方策が求められる。」と強調した。
また、隅田公園再整備工事に関わる議案第11号についても議論が盛り上がった。山下議員は、約250本の樹木のうち110本が伐採される計画に強い懸念を示し、「緑の保全が重要であり、開発優先の姿勢に反対する。」と述べた。一方、賛成意見もあり、公園の機能向上を期待する声も聞かれたが、環境への影響を懸念する意見が優勢であった。
さらに、意見書の提出を促す陳情も数件採決が行われ、新たな議題が浮上した。「選択的夫婦別姓制度について国会審議を求める意見書」や「児童虐待防止対策のさらなる強化に関する意見書」が議論の対象となり、これらは多様な視点からの意見が飛び交った。特に、「児童虐待防止に関しては、継続的な議論と具体的な施策が必要。」との声が多く挙がった。
最後に、区長の山本亨氏が議会の閉会にあたり、議員たちの貢献に感謝の意を表し、「今後とも区政発展に尽力する。」と述べた。全体として、議会の議論は活発で、多くの区民の意見が反映される場となったことが印象的であった。特に、環境保全と地域福祉の強化が重要なテーマとして浮かび上がった。