令和4年2月21日に開催された墨田区議会の定例会議では、孤独・孤立対策及び不登校問題についての重要な論点が議論された。また、午前中には自治体の予算に関する項目が主に取り上げられる中、各議員が意見を述べた。
自由民主党のかんだすなお議員は、孤独・孤立対策について述べ、治安や防犯の観点からもこの問題に取り組む必要性を強調した。特に、昨年発生した凶悪犯罪が孤立感から影響を受けた事例を挙げ、孤独の問題を社会的に解決するためには、地域のつながりを育てる施策が不可欠であるとした。
山本区長は、孤独・孤立へのセーフティーネット構築を目的に、包括的支援体制整備事業を進めており、「すみだ型共生社会」の実現を目指していると述べた。また、かんだ議員からの「地域力の向上」に寄与する施策についても柔軟に対応する意向を示した。
さらに、教育長の加藤裕之氏も発言し、教育現場においても孤独・孤立への対策が重要であり、健全な人間関係を築く教育が必要だと訴えた。この観点からは、教育委員会と共にいかに社会的な支援を進めるのかが問われている。
不登校問題についても多くの議員から意見が寄せられた。特に、増加する不登校の影響で、精神的なケアだけではなく、適応指導教室の役割が重要であることが指摘された。教育長は、この問題の重要性を再確認し、今後も研究を進めるとともに、対策を講じる意向を示した。
また、予算案に関しては、新型コロナウイルスの影響を考慮しながらも、地域力の強化に向けた投資が求められ、積極的な施策展開が必要であると各議員が発言した。
このように、墨田区議会は社会的な孤立や教育に関する課題に対する理解を深め、具体的な施策を模索するための重要な会議となった。今回の議論を経て、今後の課題に対する対応策が期待される。