令和元年度の墨田区議会定例会が、11月19日に緊急議会を開催した。
議会では、議案第43号として令和元年度の一般会計補正予算が審議された。補正額は約2億3,589万7,000円で、予算の総額は1,211億2,089万円に達する。主な目的は、昨年の台風第19号の影響を受けた地域の復旧である。
高野祐次副区長は「台風第19号後の復旧を急ぐための財源確保が求められている」と強調した。この補正は、荒川河川敷の運動場復旧や避難所の運営経費に充てられる予定である。さらに、避難所運営経費や被災施設復旧経費も含まれている。
議会期間は1日間と設定され、議長の田中邦友氏により「異議なし」と認められた。質疑応答は行われなかったが、追加日程として議案第43号が議題に供され、適切な審議が進められた。
閉会のあいさつを行った山本亨区長は、台風第19号による風水害に言及し、「被災者へのお見舞いを申し上げる」と述べた。この発言は、地域の災害に対する姿勢を示すものであり、より迅速で確実な対応を誓った。
区長は「今後、万全な災害対応体制を築く」とし、区議会における議論に感謝の意を表した。議会は午後3時に散会し、議員や理事者の皆の努力が評価された。この緊急議会は、通年議会制度のもとで初めて開会されたことで、地域にとっての意味を持つものとなった。
今回の補正予算は、台風による災害からの復旧への迅速な対応を示すものであり、区民への安心感を提供することを目指している。