令和3年2月5日、墨田区議会は定例会議を開き、令和3年度施政の方針が発表された。
山本亨区長は、新型コロナウイルスの影響によって区民の生活や経済が厳しい状況にあることを強調し、この危機の中でも区民の命を守る方針を示した。また、今後の区政運営では、感染症対策や経済活動支援を重要課題として据え、持続可能な地域発展を目指すと述べた。
今回の議会では複数の議案が審議される中、特に「令和3年度一般会計予算」や「令和3年度国民健康保険特別会計予算」も注目を集めた。一般会計の予算額は1,193億4,800万円で、前年から4.3%減少。国民健康保険特別会計も同様の傾向が見られ、厳しい財政状況を反映している。
山本区長はさらなる行財政改革を進め、効率的な行政運営を目指す考えも示した。予算は、感染症対策を最優先にしており、医療体制の強化や生活支援事業は特に注力される。
新たな取り組みとして、GIGAスクール構想の推進があり、教育に力を入れる姿勢も明らかにされた。さらに、地域の高齢者や障害者の雇用支援にも言及され、孤立感を解消する施策が進められる予定だ。
区民参加型のまちづくりや文化振興も重要テーマとして挙げられ、区内活動の支援が図られる。具体的には、地域イベントの推進や教育機関との連携を強化し、住みやすい街づくりを進めるとした。
その後、議会は坂井ユカコ議員による動議により、議案調査のための休会を決定した。議会の再開は今月17日の予定である。
山本区長の施政方針に対し、議会からは賛同の声が上がり、区民にとって未来に希望を持てる施策となることが期待されている。