令和3年3月17日、新宿区議会において令和3年第1回定例会が開催された。
多くの重要な議案が審議され、特に自衛隊の医療部隊増強や核攻撃に対する避難訓練の実施についての陳情は、特に重要な扱いを受けた。
第1の議題に上がった陳情は、「自衛隊の医療部隊増強について」であった。出席議員の多くは、自衛隊の役割についてその重要性を強調した。木もとひろゆき議員は、「自衛隊の医療支援は、国民の安全保障にとって必要不可欠だ」と述べた。
次に取り上げられたのは、核攻撃に対する避難訓練の実施と多目的シェルターの整備に関する陳情であった。議員たちは、核攻撃に対する備えの重要性を訴え、これがいかに地域住民の安心を確保するかを話し合った。北島としあき議員は、「国の防衛策の一環として、地域の安全対策をさらに強化すべきである」と強調した。
新宿区のさまざまな条例の改正も議論された。特に重要視されたのは新宿区保健事業の利用に係る使用料等を定める条例の廃止である。この提案に関しては、多くの議員から賛成の声が寄せられた。しかし、近藤なつ子議員は「利用者にとって不利になる変更は避けるべき」と発言し、慎重な対応を促した。
また、議員たちは新宿区職員の服務の宣誓に関する条例の改正や、新宿区非常勤職員の報酬及び費用弁償に関する条例の改正についても意見交換を行った。ここでは、鈴木ひろみ議員が「職員のモチベーション向上のため、給与の適正化が必要である」と述べ、賛同を得た。
この日の議会では、議案が多く審議されたが、福祉や保健事業に関する議論が特に見受けられた。高月まな議員は、「区民の健康を守るために、これまで以上に待遇改善や支援施策に力を入れるべきだ」と言及し、区民の声を代弁した。
最後に、区長の吉住健一議長が挨拶を行い、今後の施策推進に向けた決意を表明した。新宿区には、地域住民の福祉を重視した施策を求める声が集まっている。議会での議論を通じて、今後どのように具体的な施策が進められていくのか、注目されるところである。