令和2年第1回新宿区議会定例会が開会した。
冒頭、議長の吉住はるお氏が会議を開く旨を伝え、議会の進行が始まった。この日の議題は「令和2年度区政の基本方針について」で、吉住健一区長が施策の概要について説明を行った。
まず、区長は、新型コロナウイルス感染症の影響を取り上げ、地域の感染症対策として新宿区の対応を強調した。「新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、感染症対策の体制を整えています。」と述べ、特に相談窓口の設置や情報提供に取り組んでいることを示した。
続いて、区政の基本方針として、5つの基本政策が提示された。「第一に、暮らしやすさ1番の新宿」として、健康寿命の延伸や障害者支援、教育の充実などを挙げた。区長は「誰もがいきいきと心豊かに暮らし続けられる環境の整備が重要です」と指摘した。
第二の政策は「新宿の高度防災都市化と安全安心の強化」である。吉住区長は「大型台風や首都直下地震への対策に取り組んでいます」とし、地域コミュニティの防災能力向上に努めると述べた。
「賑わい都市・新宿の創造」が第三の基本政策として位置付けられ、多様な都市機能と文化・観光の振興を目指していく考えを示した。「商業や文化が共存する環境の構築を目指しています。」と呼びかけた。
さらに、健全な区財政確立と好感度高い区役所の実現が後の二つの政策である。特に財政面については、「限りある財源を効果的に分配することが必要だ」と述べ、行財政改革に取り組む意向を強調した。
区長は今後もこれらの施策を推進し、新型コロナウイルスの影響下でも充実した地域サービスを提供することを約束。区民の協力を呼びかけて締めくくった。
議会はその後、議案送付の手続きに入り、今後の議題についての説明が行われた。この定例会では、32件の議案が送付され、各議案についても慎重な審議が行われる予定である。次回の議会は2月19日に開催されることとなった。