令和4年度の新宿区定例会が2月28日に開催され、議員たちは新型コロナウイルス感染症への対応や予算案、さらには地域企業や医療的ケア児への支援策について活発な意見交換を行った。
特に木もとひろゆき議員は、ウクライナへのロシアの軍事侵攻について強く非難し、国際秩序を破壊する行為に対し早急な対応を求めた。さらに、感染症の影響を受ける多くの住民に対して支援を充実させる必要があると訴えた。
区長の吉住健一氏は、令和4年度予算案が1,664億円で前年比で過去最大であることを発表し、予算配分についての留意点を説明した。特に、新型コロナウイルスの影響による収束が見通せない中で、医療従事者や支援団体に対して最大限の敬意を表した。
吉住区長は来年度予算に関して、医療対策、地域経済支援、デジタル技術の活用を重視し、迅速な対応が求められていると述べた。特に、感染拡大に伴い医療機関が多忙を極める今、区民の健康を優先させた施策を進める考えを示した。
続いて、医療的ケア児に関する質問がされ、区は医療的ケアが必要な児童を支援するため、適切な保育環境を整えることを表明した。新宿区では専門の看護師を配置し、必要に応じた医療的配慮を施した保育を行うことを目指す。
さらに、ジェンダー平等の観点から、区内での女性の活躍を促進するための施策として、女性職員の割合を増やす方針が発表された。今後、さらなる見直しを図り、具体的な取り組みが進められることが期待される。
新宿区は今後も区民の声をしっかりと受け止め、必要な支援や施策の拡充に取り組むことを強調し、コロナ禍による息苦しさを和らげるための努力を続ける考えを示した。
このように、令和4年度の予算案は新宿区の持続的な発展と、区民の生活の質の向上に向けた重要な鍵となる。