令和3年6月11日、東京都新宿区の第2回定例会(令和3年6月)が開催された。議会では、地域センターにおけるワクチン接種体制、ヤングケアラー支援、公共交通機関のバリアフリー化など、重要な議題が取り上げられた。特に、ヤングケアラーに関しては、全国的な認識が低い中で、区内の実態を反映することが求められている。
区立学校からのアンケート調査では、ヤングケアラーの存在が示唆されており、教育現場と福祉現場の協力が不可欠とされている。このため、新宿区では、早急に実態調査を行い、具体的な支援計画の策定が必要だとの意見も強かった。こうした支援を進めることは、将来的な社会的自立を促すためにも非常に重要である。
また、公共交通機関については、新大久保駅を含むバリアフリー化が進んでいるが、課題は多く、一層の対策が求められた。江戸川橋通りの歩道では、歩行者の通行を妨げることが指摘されており、今後の整備に期待が寄せられる。関係者は、歩道の拡幅および交通整理を強化し、安全な歩行環境を提供する必要があるとし、適切な管理体制の整備を図る考えを示した。
甘泉園公園の利用に関しては、日本庭園としての活用方法が問われている。事前に定められたルールに従って、訪れる人々が有意義に利用できるよう周知が重要であり、一体的な利用環境の整備が必要だとされている。今後、観光案内地図の設置や、地域イベントの開催を通じて、地域交流の場としても発展させる方針が示された。
新宿区のウィルス対策として、地域社会のつながりを大切にしながらも、個別の支援が求められる。また、性被害対策なども重視され、教育と福祉の連携が重要視され、多様性を生かした地域づくりが進められることが期待されている。
このように、区の様々な施策が相互に関連し合いながら、住民生活の質の向上を図ることを目的としている。次回以降の会議でも、引き続き区民からの意見を取り入れ、健全な地域社会づくりに繋げていく姿勢が求められる。