令和3年の新宿区議会定例会が11月30日に開催された。
今回の会議では、主に新型コロナウイルス感染症対策及び令和3年度新宿区一般会計補正予算が議題となった。
渡辺みちたか議員(自由民主党新宿区議会議員団)は、最初に新型コロナウイルス感染第6波に備えた対策の強化について質問を行った。
特に「政府が行うべきは、コロナから国民の命と健康を守るための経済対策だ」と強調した。
区長の吉住健一氏は、
「国の大型経済対策と新宿区の地域経済対策を連携させ、コロナ禍からのリカバリーを図る」との考えを示した。
また、オリパラ事業による地域振興やスポーツ施策についての質疑もあった。
特に、区民のスポーツ実施率を高めるために、東京2020オリンピック・パラリンピックに出場した選手を活用したイベントの実施が提案された。
区長は、こうした取り組みを通じて、区民の参加意欲を高め、スポーツを通じた健康づくりを進めたいと述べた。
次に、環境問題への対応についての議論も行われた。
近藤なつ子議員は、「地球温暖化対策として樹木の保全が重要でありますが、区の姿勢は如何か」と質問した。
吉住区長は、「新宿区みどりの基本計画に基づき、緑を保全し、増加させるための取組を今後も進めていきたい」と答えた。
さらに、持続可能な環境都市の実現に向けた施策も取り上げられた。特に、「新宿再エネオークション」についての普及啓発や、都市再開発におけるカーボンマイナスの推進等を重要視する意向が示された。
最終的に、区長は「新宿区は今後も環境問題への取り組みを進め、地域の皆様と共に持続可能な社会を築いていく」との姿勢を表明した。本会議を通じて、行政の透明性や説明責任も強調され、地域社会の連携を深める必要性が再認識されることとなった。