令和元年第4回新宿区定例会が11月29日、区役所にて開催された。議長の吉住 わるお氏が開会を宣言し、区長や副区長、部長など多くの区の職員が出席した。
会議は、まず代表質問から始まり、代表質問者の公明党・木もとひろゆき議員が、新宿区の若者参画の状況について質問した。木もと議員は、若者の積極的な政策参加が今後の区政に必要であるとして、若者の意見を取り入れる重要性を提案した。具体的な施策として、若者のつどいの開催内容を充実させ、参加者が実際の政策に関わる機会を提供することを挙げた。
続いて、高齢者支援についての議論があり、鈴木ひろみ議員が高齢者の安心安全な生活を保障する施策を求めた。区長は、特に通所型住民主体サービスに力を入れ、地域の高齢者が輝く生活を送れるよう取り組むと答えた。さらに、認知症支援も強化していく考えを示した。
また、障害者福祉の充実に関する質問があり、議員からの要望に対して区長は、障害福祉と介護保険の境界線を見直し、利用促進に努める考えを述べた。特に、65歳に達した障害者に対するサービス提供の見直しが重要であるとの認識が示された。
自転車関連の質問では、特に新宿区内での自転車通行空間の整備状況が問われ、区内道路の利用状況や自転車通行空間整備が進んでいることが報告された。区は、今後も自転車通行空間の拡充と歩行者の視界確保の必要性を強調した。
防災対策に関しては、台風19号の影響を受け地域の大雨による冠水などが問題視された。会議では、区民に対して土のうの配布方法やその準備体制が不足していたことを指摘し、今後の改善点を挙げる意見がありました。特に、土のうステーションの設置について意見が集まり、自宅周辺で容易にアクセスできる場所に配備し、早期に対応できるようにする必要性が述べられました。
最後に、区長や議員たちは、各施策が区民の意見を基に実施されるので、引き続き区民の声を反映させた施策運営が行われるよう求めた。今回の会議を通じて、行政は地域のためにどのように応えるべきかが再確認され、次回の動きに希望が寄せられた。