令和元年第2回定例会の議題は多岐にわたり、重要なテーマが数多く取り上げられた。まず、代表質問では新宿区長の吉住健一氏が、区内の様々な施策について説明を行った。特に、区では災害対策の強化や教育、福祉施策の推進が強調された。
続く一般質問では、議員たちが様々な地域課題について発言した。子ども関連の施策では、特に保育施設の安全や質の確保が重要視され、保育士の劣化した労働条件改善に向けた意見が相次いだ。また、医学的ケアとなる未就園児についての支援強化も求められた。解決策として、未就園児の所在把握やフォローアップの必要性が議論された。
さらに、気候変動への適応策についても議論が集中した。特に、豪雨や高温に対する施策の検討が求められた。新宿区でもこれまでに見られた異常気象への備えが、区民の安全確保の観点からも必要があると認識されている。
また、観光客の増加に伴う施策についても言及があり、地域経済の活性化のための取り組みが期待された。新宿の魅力を増進するためには、地域資源を活用した観光戦略が必要とされている。
最後に、パートナーシップ制度の導入について、性的少数者への配慮が確認された。同性カップルを含む多様な家族形態の理解を促進するため、制度構築の必要性が訴えられた。区長は、国の動向を見守る姿勢を示したが、引き続き地域の実態に応じた進展が求められる。