令和5年第1回新宿区定例会が開催された。
重要な議題として、令和5年度の一般会計予算および特別会計予算が審議された。区民生活の向上に向けた多くの施策が盛り込まれている中、審議の過程で各議員から活発な意見が交わされた。
特に注目されたのは、新宿区一般会計予算であり、これは前年よりも33億円増加し、決算見込みや執行方針に基づいて、地域振興および福祉施策が充実している。また、教育や健康に関する施策についても強化が求められた。
吉住健一区長は、経済情勢が厳しい中でも、区民の声を反映した予算編成を進めたと述べた。特に新型コロナウイルスの影響を受けた区民への支援策が高く評価されている。しかし、各議員からは更なる支援の強化が必要との意見も出され、「民間支援の必要性」を強調する発言も見られた。
また、国民健康保険特別会計についても審議された。これに対しては、保険料の上昇や財源の確保に関する不安の声が同時に表明され、安定した医療環境の確保が求められている。これには川村のりあき議員が言及し、標準保険料の導入に賛同した。さらに、介護保険の特別会計予算の審議も行われ、その持続可能性に関する議論が交わされた。
新型コロナウイルス感染症の後遺症への具体的な対策提案が議題に上がった。区民の健康を守る施策に取り組む必要があるとの意見が出され、特に教育現場での対応が求められた。
最後に、議員提出の意見書は、地域のカーボンニュートラルの促進や認知症への支援施策を取り入れた内容であり、特に地域の環境づくりに向けた取り組みが強調された。議論の中で、全体的に区民に優しい施策を継続することが肝要であるとの共通認識が形成され、各議員がこの意見に賛同する中で一般会計予算は可決された。
今次定例会は多くの重要な施策が議題となり、多様な意見が交わされた。区長及び議員の意見を踏まえた上で、今後も新宿区の地域づくりに向けた持続可能な取り組みが期待される。