令和3年3月31日、新宿区議会は臨時会を開催し、重要な議案を上程した。
主な議案は2つ。ひとつは「新宿区特別区税条例の一部を改正する条例」である。
この改正は、軽自動車税の環境性能割に関する臨時的な軽減措置の延長を目的としていると、吉住健一区長が説明した。区長は「この改正は、地方税法改正に伴うものであり、地域住民の負担軽減に寄与するものです」と述べた。
もう一つの議案は「令和3年度新宿区一般会計補正予算(第3号)」である。これには歳入歳出をそれぞれ約1億7,686万円補正する内容が含まれている。区長は「福祉や子育て支援に重要な資金を充て、特に新型コロナウイルス対策に重点を置いています」と強調した。
歳出予算では、介護従事者への新型コロナウイルス検査経費や、子育て世帯への給付金などが計上されている。特に、子育て世帯生活支援特別給付金に1億2,096万1,000円が充当される予定である。これにより、区民の生活支援を図り、地域の福祉を強化する狙いがある。
また、健康費には予防接種に係る経費1,280万5,000円が計上されており、今後の感染症対策を見据えた立案であることが伺える。教育面では特別支援学校に関連する経費も計上されている。
両議案は、各委員会で審査を経て、速やかに可決された。議長の吉住はるおは「これらの議案が新宿区のさらなる発展に寄与することを確信しています」と締めくくった。