令和3年2月に開催された新宿区議会定例会で、区長の吉住健一氏が令和3年度の基本方針を説明した。
区長は新型コロナウイルス感染症の影響について言及し、医療従事者に深い感謝の意を表した。また、区民や事業者の協力に感謝を示し、感染拡大防止に向けた取り組みを強調した。昨年、区は感染症対策本部を設置し、全庁を挙げて対策を進めてきたと述べた。
特に、昨冬、感染者が増加する中、国の緊急事態宣言が延長されるなど、厳しい状況が続いており、区はその影響下でも地域経済の回復を目指す施策にも取り組んできた。区長は、昨年の実績を踏まえて、新たな助成制度を創設するなどの努力を続ける決意を示した。
令和3年度の予算案は、過去最大の規模となり、一般会計は1,577億円を見込んでいる。しかし、特別区税の減少等により、財源不足が懸念されている。吉住区長は、区民生活の維持を最優先に考え、医療や経済活動を支えるための行財政運営を行う必要性を強調した。
この基本方針は、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を中心に、区民の命を守ることを前提としている。また、区の第二次実行計画に基づき、地域の課題解決に向けた取り組みが求められる。ワクチン接種体制の整備や地域資源の活用が今後の重要な課題となる。
また、区政運営においては、デジタル化やオンライン化の推進も重要な要素とされ、区民への情報提供やサービス向上に貢献することが期待されている。吉住区長は、これからの取り組みを通じて、地域の福祉向上や経済復興を図っていく姿勢を示した。
区の今後の施策に区民の理解と協力が必要であることを強調し、議会の支援を再度お願いした。区議会定例会は3月17日まで続く。