令和3年12月28日、令和3年第4回新宿区議会臨時会が開催され、重要な議案が審議された。この日は補正予算に関する様々な意見が交わされる重要な機会となった。
日程の中で特に議論を呼んだのは、令和3年度新宿区一般会計補正予算(第13号)である。区長の吉住健一氏は、歳入歳出をそれぞれ101億5,183万7,000円補正することを説明した。具体的には、住民税非課税世帯等への臨時特別給付金事業に80億676万9,000円を計上し、地域振興費には公衆浴場への助成金228万円が含まれていると述べた。
また、子ども家庭費には、子育て世帯への支援事業に14億4,499万5,000円、新型コロナウイルスに関連する健康費には6億9,779万3,000円を見込んでいるとのことだ。これにより、歳入歳出予算の総額が1,831億7,596万1,000円となる見込みである。
さらに、委員会審査報告が提出され、報告書には各委員会の承認が含まれていたが、伊藤陽平議員は討論を行い、補助金の支出に反対した。彼は、特に新型コロナウイルスを理由に追加の現金給付が行われることに対し懸念を示し、財源となる税負担に対する意識を強調した。彼は、「現金給付の対象が広すぎる」と問題提起し、持続可能な支援体制について議論する必要があると訴えた。
議会では、採決が行われ、委員会の審査報告が可決された。この結果、補正予算案は議会により承認され、新宿区の施策に一定の方向性を示した。区議会の役員たちもこの結果に対し一定の評価をし、今後の施策への影響が期待される。
最後に、議長の桑原ようへい氏が会議を閉じ、令和3年第4回臨時会は終了した。この臨時議会は、地域の現状を踏まえた補正予算の承認という重要な役割を果たしたことが評価されている。