令和2年9月議会の定例会が開催され、各種報告や議案が議論された。
報告第八号として健全化判断比率の報告が行われ、区長の長谷部健氏は、これに基づく財政の安全性について説明を行った。
続けて、報告第九号から第十三号まで、渋谷地区の各公社や財団の経営状況が報告された。
特に、株式会社渋谷サービス公社の経営状況に関しては、区民環境委員会の薬丸義人委員長が審査報告を行い、経営が厳しい状況にあることを指摘した。
日程には、道路構造に関する条例改正案が含まれ、こちらは自転車通行帯の整備を進める内容で、区民環境委員会で原案可決の報告があった。これに対し、治田学議員は自転車の安全対策を強く要望する意見を表明した。
さらに、教育委員会の整備状況や福祉施策の状況も報告され、特別養護老人ホームの需要に対応した施策が求められる声が上がった。特に、高齢者施設の新設に関して、区民から強い希望が寄せられており、高橋由紀福祉部長が導入計画について説明を行った。
一方で、議員提出の議案については反対意見も相次いだ。
医療・介護関連の経営支援を求める請願が採択され、その重要性が議論された。この他、令和元年度の一般会計決算が賛成多数で認定され、歳入歳出の状況については今まで稼がれた収入の使途についても議論が交わされた。
最終的に、区長が「私たちの財政の運営に対して地域住民の意見を基にし、今後もより良い施策を進めていきます」と述べ、会議は閉会した。今後の渋谷区においては、報告された内容を元に、いかに区民のために施策を進展させるかが鍵となる。