令和元年11月22日、渋谷区議会の第四回定例会が開催され、主要な議題について議論が交わされた。特に注目されたのは、金子快之議員からの公用車の交通安全管理体制に関する質問である。
金子議員は、公用車の交通事故の件数及び損害額について過去3年間のデータを求めた。区長の長谷部健氏は、交通事故が発生した件数は10件、その損害額は541万6636円であると報告した。この数字を受けて、金子議員は更なる管理体制の見直しを求めたが、区長は今後の検討を約束した。
続いて、随意契約の適正化についての議論も活発であった。金子議員は、平成30年度に行われた随意契約の詳細情報を求め、公開の透明性を自発的に強化する必要性を強調した。また、彼は過去の議会でも同様の問題が議論されてきたが、改善の兆しが見られないと述べ、具体的な契約の公開や適正化を求めた。
この質問に対し、長谷部区長は随意契約について法令に基づく適切な運用を行っていると答えたが、今後の公開についても議論を続けていく意向を示した。
行政監査等報告書の指摘事項に関しても焦点が当てられており、特に法人としての透明性が問われる指摘が多かった。区長は、監査結果に真摯に受け止め、迅速に改善策を講じていく考えを示した。過去の指摘事項に対する改善が進んでいないことに対し、議員たちから厳しい意見が寄せられた。
最終的に業務時間中のテレビ視聴について議論され、金子議員は公共機関としての適切な運用を求めた。これに対し、長谷部区長はわずかな時間でも業務として視聴していることを理由に、テレビの契約を解約しない意向を示したが、議員からは経費節減の観点から解約を検討すべきとの声が上がった。
この会議では、全体として区の透明性や行政運営に対するチェック機能の強化が強く求められ、その結果、区政運営がより良い方向へ向かうことが期待されている。特に、今後の交通安全対策、随意契約の透明性、監査指摘に基づく改善の進捗に注目が集まることになるだろう。