令和2年11月25日、渋谷区議会の第四回定例会が開催された。
今回の会議では、新型コロナウイルス感染症対策に関連する補正予算案が審議されるなど、感染症の影響を受けた区政の重要な課題が取り上げられた。
長谷部健区長は、感染者の増加傾向や季節性インフルエンザとの同時流行の懸念を述べ、都の検査体制計画に基づいて、現行の最大稼働時で行う検査件数を拡充させることを強調した。また、地域外来・検査センターの運営や医師会との連携を進め、区民が安心して受診できる体制を希望した。特に、発熱や咳などの症状が見られる場合には、かかりつけ医への相談が必要であることも強調した。
また、区ではこの冬に向けて新たな感染症対策を講じ、啓発活動として家庭内での消毒や感染症予防の周知を行う方針を示した。区はこれらの対策を通じて区民理解を深め、感染拡大を防ぐ努力を続けている。
さらに、今年のハロウィーンに関しては、混雑を避けるために「集まらないハロウィーン」を呼びかけ、成功裏に人出が前年の40%減を記録した。警察及び地域商店会との協力による治安維持の成果が見られ、事故やトラブルが発生しなかったことも報告された。
この他、若い世代を対象とした防災訓練の修正や、オンライン上での防災講座のお知らせも行われており、感染症対策と併せて地域の防災意識を高める取り組みが強化されている。
区長はまた、防災訓練のオンライン開催について評価し、今後もデジタルデバイスを活用して、より多くの区民が参加しやすい形でイベントを積極的に行う考えを示した。
商店街や文化施設の支援に関しても、事業者が今後の活動を展開しやすくする施策について言及し、さらなる支援体制を続ける意向を表明した。
このように、渋谷区は新型コロナウイルスの影響を受けながらも、区民の安全を守り、地域の振興や危機管理に努めている。